2022年5月4日アメリカのFRBは、歴史的な物価高を抑制するために0.5%の利上げを決定しました。
実に22年ぶりの大幅な利上げとなります。今後、物価高を抑制するための利上げを複数回の会合で行う選択肢もあるとの事です。
金融政策によって、実質的に金利の低下や金利の上昇が与えて影響は下記のようなことが考えられるようです。
政策金利が下がると?
金融機関は、低い金利で資金を調達する事が出来るようになるので、企業や個人に対して資金を低金利で貸出する事ができるようになります。
また、金融市場もあわせて連動していますので、企業が社債発行などで市場から資金を調達する際の金利も低下する事になります。そうなると、企業は、給料の支払いや仕入れに必要なお金、工場や建設などの設備投資に必要なお金を調達しやすくなります。個人も住宅の購入のための資金を借りやすくなる事もあげられます。
このような形で、経済が活性化し、景気を上向かせる作用につながります。これに伴い物価に押し上げ圧力が加わり物価が上がる傾向になります。
政策金利が上がると?
金融機関は、高い金利で資金調達をしなくてはいけなくなるため、企業や個人に対して資金を高金利で貸出しなくてはいけなくなります。そうなると、企業や個人はお金を借りにくくなってしまい、経済活動が抑制されて、景気の過熱化を抑える事につながります。これに伴い物価に押し下げ圧力が加わり物価が下がる傾向になります。
このように、景気の過熱化を抑制するための金融政策は、金融引締め政策と呼ばれています。
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